【Cisco IOS】 ログメッセージのフィルタ(logging discriminator)

Ciscoのルータのファンがあまりにもうるさく、静音ファンに取り替えちゃったりなんかすると、
交換したファンの回転数によっては↓のようなエラーメッセージが出続けます。

Mar 13 18:44:32.221 JST: %ENVMON-4-FAN_LOW_RPM: Fan 1 service recommended
Mar 13 18:44:32.221 JST: %ENVMON-4-FAN_LOW_RPM: Fan 2 service recommended
Mar 13 18:44:32.221 JST: %ENVMON-4-FAN_LOW_RPM: Fan 3 service recommended

ログバッファやsyslogがこればっかりになってしまうし、debug中にも表示されるので、ちょいと邪魔です。

そんな時に役立つのが”logging discriminator”コマンドです。
このコマンドでログメッセージをフィルタリングすることができます。

設定の前に、Ciscoのログメッセージのおさらいです。
Ciscoのログメッセージは”%facility-severity-MNEMONIC:Message-body”の形式ですので、先ほどのFANアラームはそれぞれ、
Facility: ENVMON
Sevirity: 4
Mnemonic: FAN_LOW_RPM
Message-body: Fan 1 service recommended
に分けられます。

では、設定してみましょう。
logging discriminatorでは、ログメッセージの要素それぞれの文字列を引っ掛けることができます。
今回は、フィルタの名前を”hogehoge”として、すべての要素を入れてみます。

Router(config)#logging discriminator hogehoge severity drops 4 facility drops ENVMON mnemonics drops FAN_LOW_RPM msg-body drops Fan [1-3] service recommended

# すべての要素を入れなくても、フィルタリングできます。今回の場合は、”logging discriminator hogehoge mnemonics drops FAN_LOW_RPM”だけでもOKです。

次に、作成したフィルタ”hogehoge”をフィルタリングしたいlogging設定に適用します。

◆内部メモリ
logging buffered discriminator hogehoge 65536
◆コンソール
logging console discriminator hogehoge
◆ターミナル(terminal monitor)
logging monitor discriminator hogehoge
◆Syslog
logging host 1.1.1.1 discriminator hogehoge

これで、バッファ、コンソール、SyslogにFANアラームが出なくなりスッキリしますね。
本当にFanが止まったときはわかりませんけど…

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